群がっているのは、ウィリアム公とサラ嬢なんだけど、とにかく私が何かを食べようとすると、どうにかして強奪してやろうと私の周りをぐるぐる回る。

そんな連中に冷めた視線を投げかけているのは女王アイリーン。
さすが女王だけあって、そんなはしたないことはしない。

こんな風になったのも、ウィリアム公の慢性下痢のせいで、3匹ともに食事(量)制限を布いたせいなのだが、こんなにキャラが変わるとは思わなかった。

朝は、女王アイリーンがちょっぴり爪をだした前肢で私の頬をチョイチョイして、大きな声でニャーと鳴く。どうも、これは彼女の役割になっているようだ。

そんなわけで、私は今、料理が出来ない。

包丁も危なくて持てないし、鍋から器に移すのも大変な騒ぎ。
サラ嬢に至っては、電子レンジの中まで臭いを嗅ぎ回る始末。

ああ、落ち着いて、家ごはんが食べたいよぉガーン